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ソープランド

人生の生き方に迷ったらとりあえずソープに行け!」
    ~ ソープランド について、北方謙三

ソープランドとは日本国公認の公営テーマパーク群の総称である。都市圏や温泉街を中心に全国展開している。ミッキーマウス的なイメージキャラクターの泡姫ちゃんで有名である。

概要

1945年、日本の敗戦と同時にアメリカ合衆国政府にて日本国民アメリカ文化に慣れさせ、アメリカに親近感を持たせ、いずれアメリカアメリカによるアメリカ人のための戦争に引っ張り込むという計画が作られる。これは、実際に旧日本軍と激戦を繰り広げたアメリカ軍の経験と研究により、「日本人は洗脳すれば最強の兵士になる可能性がある」という報告に基づいたものである。その最終段階として東京にアメリカの権益を代表するディズニーランドを建設し、これを日本人洗脳計画(秘匿名「アメリカナイズ」)の拠点にしようとした。

一方、日本国の首脳部はいち早くこれを察知、恒久的な平和の実現ためにアメリカナイズを阻止する計画が極秘裏に進められた。しかしながら、GHQに牛耳られている当時の日本では表立って反米行動を取ることなどできるわけもなかった。そのため、このディズニーランドに対抗する日本的テーマパークを建設することで、日本人日本人らしく再教育する拠点にしようと考えた。これはまずアメリカ軍に対しこのテーマパークの雛形(赤線地帯)を提供し、しかるのちそれを払い下げる形で日本国に返還させ、日本側のテーマパークとして改変、全国展開していくというものである。この作戦はアメリカ首脳部に対するカモフラージュ効果のみならず、アメリカ軍による本作戦への理解も得るという副次的な効果もあった(ご存知のとおり、ホワイトハウスとペンタゴンの意思決定は必ずしも一致しない)。

1951年のサンフランシスコ講和条約を受けて日本の主権が回復すると、アメリカ軍から上記の施設を返還された日本政府は、それらを国家の管理下に置き、国家の意思を反映させ、国民に広かれたテーマパークとして運営を開始する。しかしながら独立後であったとしてもアメリカ政府の影響は絶大であり、うかつに真意を漏らすのは危険極まりない事であった。現にアメリカは、日本の首都である東京にディズニーランドを建設中で、しかもカラーテレビや電子レンジなどアメリカ型の豊かな生活を見せ付けて日本人を洗脳する計画(秘匿名「ギミー・チョコレート」)を進行中であった。対する日本政府は消極的対応・牛歩戦術・先延ばしなどによってアメリカの計画を遅らせるのが精一杯という状態であった。このような苦しい状況にあって、日本国アメリカに意図を知られぬよう、このテーマパークをトルコと名づけ、多重的にカモフラージュを行ったのである。

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ディズニーランドが日本人に言いたいこと

トルコの名前の由来はもちろんの事ながらトルコ共和国である。トルコは伝統と歴史あるイスラム教国家であるが、同時にNATO・OECDに加盟し、歴史的にも地理的にも反共意識が強く、反共の防壁としてソ連に睨みをきかせるアメリカの手下の一つであった。このの名前を借りる事で、トルコの風土に関係するテーマパークだとアメリカを欺き、安心させる効果を狙ったのである。もっとも、この偽装はあまりに不自然かつ唐突な命名であったためにトルコ政府に怪しまれることになった。トルコ、ひいてはアメリカに真意を悟られるのを防ぐため、トルコはソープランド(略称ソープ)という名称に変更せざるを得なくなってしまう事になる。ソープという名称は泡を意味し、泡つまりバブル、バブル経済の事である。神武景気に沸く高度成長期の日本では、このように成長を意味するネーミングを用いて営業を再開した(この名称はバブル経済が破綻してからも続けられている)。

このソープランドの特徴は日本全国に存在しているという事である。また大規模なテーマパークだけではなく、小規模な地域密着型(温泉街)などのケースもある。この経営戦略は、将来的に建設されるであろうディズニーランドのコンセプトの真逆をいく方法である。ディズニーランドの超大規模に対抗する小規模施設の連合という手段は一見無謀だが、ディズニーランドの営業利益や日本人洗脳の効果を減少させるには着実な効果があったようである(後に、アメリカ側も日本のソープ戦略の有効性を認め、各地に拠点を置く必要から第二のディズニーランドであるユニバーサルスタジオジャパンを大阪に建設した)。結果としてアメリカ合衆国の「ディズニーによる日本人洗脳」という野望はこのソープランドにより潰えることになったのである。経済専門家や経営学者は「たとえ東京ディズニーランドが倒産する事があってもソープランドは生き残るだろう」と考えており、日本のテーマパーク格付けの中でも唯一東京ディズニーランドのAAA+を超えるSの評価をもらっている(何かの頭文字のSでは断じてない)。

施設の概要

東京ディズニーランド(以下、TDL)と同じようにいくつかのブロックに分かれる。基本的には日本人を日本的に洗脳するためのテーマパークなので、日本的なイメージがあふれている。北方謙三の「迷ったらソープに行け」という名言どおり、非常に日本的で哲学的なテーマパークである。アトラクションがあまりにも哲学的かつ魅力的過ぎて、TDL以上のリピーターが現れるほどである(年間フリーパスは残念ながら無い)。ただし余計なお土産はもらわないように注意すること。

エントランス

TDLで言うところのワールドバザールにあたる。基本的に日本的なおもてなしの精神の粋を集めてある。硬いベンチしかないTDLと異なり、ふかふかのソファーが設置されている。禁煙だったり飲み物一本にバカ高い代価を取るTDLと異なり、ウェルカムドリンク的なタバコとドリンクはサービスで飲み放題の吸い放題であるが、日本的なテーマパークであるためタバコの銘柄は基本的にJTのもののみである。なおこの飲み放題吸い放題のサービスは後述の各ブロックでも同様に存在する。

バスタブ

TDLで言うところのアドベンチャーランドにあたるウォーターフロントゾーンで、海に囲まれた日本ならではの情緒がある。突如お湯をぶっ掛けられたり、水に沈められたり、潜水艦が潜望鏡を出したりというアトラクションが多い。

スケベ椅子

TDLで言うところのスペースマウンテンにあたる。せっかく来たならこれに乗らなきゃ始まらない。単純な形状に見えるが非常に人間工学に基づいた構造となっており、設計したオヤジの苦労が偲ばれる。まさに技術立国ニッポンここにあり・下町の町工場の底力といった、今にもNHKプロジェクトXの田口トモロヲのナレーションが聞こえてきそうなシロモノである。

エアーマット

TDLで言うところのトゥモローランドにあたる。技術立国日本の近未来をイメージしたもの。空気の入った未来のバスマットや謎の宇宙人の粘液型ローションなど変わったアトラクションが多い。足場が悪いので注意。

プリンセスベッド

TDLで言うところのファンタジーランドにあたる。マスコットキャラクターの泡姫ちゃんのベッドである。

プリンセスデスク

TDLで言うところのトゥーンタウンにあたる。マスコットキャラクター泡姫ちゃんが暇なときに読む漫画や雑誌などが置いてある。

追記

元の目的が戦争阻止のため、テーマパークに客として入園できるのは男性のみである。これは兵役制度の関係で、日本及びアメリカでは兵役に就くのは男性のみであり(志願兵は除く)、イスラエルのように女性にも兵役があるという習慣が根付いておらず、テーマパークとしての洗脳対象は男性に限ればよかったためである。

関連事項


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Last-modified: 2020-01-28 (火) 14:09:08