ニュース

ドナルド・トランプがブチ切れ 安倍晋三&オバマ“仲良し寿司会談”の軽率

https://c799eb2b0cad47596bf7b1e050e83426.cdnext.stream.ne.jp/img/article/000/225/897/2b3530d92a38f537f862b8c65b0da60f20180327133928473_262_262.jpg

安倍晋三と話をすると、ほほ笑んでいる。『こんなに長い間、米国を出し抜くことができたとは信じられない』という笑みだ。こういった時代はもう終わる」――。鉄鋼、アルミ製品に最大25%の輸入関税を設ける大統領令署名式で飛び出したドナルド・トランプのトンデモ発言は衝撃だ。

2017年秋のドナルド・トランプ来日時、安倍晋三は「首脳同士がここまで濃密に、深い絆で結ばれた1年はなかった」と言っていたが、完全に“勘違い”だったのか。それとも、ドナルド・トランプの逆鱗に触れるようなことがあったのか。

一因とみられているのが、2018年3月25日のオバマとの“寿司会談”だ。4年前の来日時同様、銀座の高級寿司店で昼食を取りながら会談。「昔話で盛り上がった」などと喜んでみせたが、これが失敗だった。

元外務省国際情報局長の孫崎享氏はこう言う。

ドナルド・トランプは、オバマの施策を全否定することで大統領選を勝ち抜いてきたわけです。もちろん、オバマも選挙中から鋭くドナルド・トランプを批判してきました。ドナルド・トランプが、仇敵のオバマと安倍晋三の会談日程を知り、『これまでの親密姿勢は一体なんだったんだ』と考えてもおかしくありません。安倍晋三の行動は明らかに軽率でした」

中国とセットで日本にも関税の嫌がらせ

ドナルド・トランプ米国の安全保障を担う鉄鋼・アルミの生産者を守るため、関税を適用することを決めた。しかし、関税対象国と除外対象国を見れば、関税適用は敵視する国への“嫌がらせ”に近いことがよく分かる。

米国の鉄鋼輸入先の比率は、今回除外対象となったカナダやブラジル、韓国などが計約54%を占めています。本来、国内の安全保障産業を守るというのなら、これらの主要国にまず関税を設けるべきです。ところが、日本からの輸入比率はたったの5%。表立って敵視し、関税対象にした中国も2%です。つまり、関税適用は効果を狙ったものではなく、極めて政治的なメッセージ性が強い。安倍晋三に不信感を募らせている証拠といえます」(孫崎享)

そもそも、安倍晋三バラク・オバマとは在任中から「ケミストリーが合わない」はずだった。それでも会談したのは、バラク・オバマの「広島訪問」の成功体験からか、それとも炎上中の森友問題から国民の目をそらさせるためか。いずれにせよ、外交オンチをさらす結果になった。


トップ   編集 凍結解除 差分 履歴 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2019-10-28 (月) 12:18:13