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僭越ながら、安倍昭恵は行動を自粛されてはいかが?

学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる財務省による決裁文書改竄問題で、2018年3月27日の国会で佐川宣寿の証人喚問が行われることが決まった。だが、佐川宣寿追及で飽き足らない野党は今後、安倍晋三夫人の安倍昭恵の国会招致に向けて、攻勢を強めてくるだろう。

ところが、肝心の安倍昭恵はといえば、自身の置かれた状況にはふさわしくない言動が散見される。

安倍昭恵は今月に入って、自身のフェイスブック(FB)に「野党のバカげた質問ばかりで、旦那さんは毎日大変ですね」といった文言が含まれた投稿があり、「いいね!」のボタンを押した。この投稿があったのは2018年3月11日で、財務省が決裁文書の改竄を認める前日だった。

2018年3月19日には安倍昭恵のものとされるFBアカウントから友達申請を受け取った東京都葛飾区議とのやりとりが民放テレビ番組で取り上げられた。「私は年中泣いていますが、そんなに弱くないので大丈夫です」との言葉もあったという。番組後も区議と安倍昭恵はやりとりを続けているらしいので、安倍昭恵から了解を得た上での公表なのだろうが、何もこのタイミングで発信する必要はないのではないか。

安倍昭恵は多くのが認める魅力的な女性である。従来の「首相夫人」の枠にはまらない自由な生き方は多くを魅了し、障害者福祉や環境問題など幅広い活動に取り組む姿はよく知られている。安倍晋三もそんな安倍昭恵の生き方を尊重し、温かく見守ってきた。ただ、自由といえども、夫である安倍晋三が置かれた立場を踏まえた言動は常に求められるはずである。

安倍昭恵は、平成19年に潰瘍性大腸炎で突然退陣した安倍晋三を陰で支えた。周囲の反対にもかかわらず、24年の自民党総裁選に出馬し、再度首相を目指す安倍晋三の背中を押した。安倍晋三の地元・山口を懸命に回ったのも安倍昭恵だった。

第2次安倍晋三政権発足は安倍昭恵の貢献なしには実現しなかった。しかし、いま、政権は窮地に立たされている。安倍昭恵の不適切な言動は、政府・与党内だけでなく安倍晋三を支持する層にも疑問符を広げ、政権の足を引っ張りつつある。

安倍昭恵に対して大変僭越(せんえつ)ながら、ここは行動を自粛なさってはいかがだろうか。


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Last-modified: 2018-03-21 (水) 15:48:08