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安倍晋三“司令塔宣言”も [[>アメリカ]]に丸投げの拉致問題は頓挫危機

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日米首脳会談で、ドナルド・トランプに「鉄鋼・アルミの輸入制限適用除外」や「TPP復帰」を拒まれた上、「武器購入」と「通商協議」を突き付けられ、惨敗だった安倍晋三。その中で、唯一“成果”として持ち帰ったのが、米朝首脳会談で「拉致問題」を取り上げるという約束だ。帰国した安倍晋三は鼻息が荒くなっているが、米朝会談で、北朝鮮が「解決済み」と突っぱねたり、無言だったら、ドナルド・トランプはどこまで食い下がってくれるのか。

安倍晋三は2018年4月22日、北朝鮮による拉致被害者家族らが出席した都内の集会で「拉致問題は安倍晋三内閣の最重要課題。前進するよう、は司令塔となり全力で取り組みたい」とあいさつした。ドナルド・トランプに丸投げしておいて「司令塔」とはお笑いだが、内憂外患のドツボにはまる安倍晋三は、米朝会談での拉致問題で失地回復をもくろんでいる。

河野も日本時間2018年4月23日、カナダ・トロントの「G7外相会合」で拉致解決を各国に呼びかけた。拉致問題を巡って、安倍晋三政権はにわかに色めき立っている。世論もサプライズに期待しているが、ちょっと待ってほしい。

北朝鮮の「解決済み」にどう応える?

「日米首脳会談でドナルド・トランプは、できる限りの努力をすると約束しましたが、米朝会談で拉致問題に言及すれば、結果がどうであれ、ベストを尽くしたことになる。北朝鮮の具体的な譲歩が事前に練られているわけではない。このままでは、『言及しただけ』になりかねません。一方、米国は『ポンペオ訪朝』で、米国人の拘束者解放を取り付けるなど、着実に北朝鮮の譲歩を引き出しています。日本は、ポンペオ訪朝時に、拉致被害者の解放も要求してほしいとお願いすべきでした」(外務省関係者)

2018年4月初めに極秘訪朝したポンペオ米中央情報局(CIA)長官は2018年4月1日、金正恩と初めて会談。金正恩は、米朝首脳会談に合わせて、拘束中の米国人3人の解放を保証したという。

ここで、ポンペオ氏が、日本の拉致被害者も合わせて要求すれば、北朝鮮は何らかの対応をしたかもしれない。しかし、安倍晋三政権がポンペオ訪朝を知ったのは会談から10日も経った2018年4月11日。まさに後の祭りだ。

北朝鮮は、米朝会談の雰囲気醸成のため、3人の拘束者を会談前にも解放するとみられている。そんな和やかなムードの中、ドナルド・トランプ日本の拉致問題を切り出すわけだ。元レバノン大使の天木直人が言う。

北朝鮮は『拉致問題は解決済み』『約束を破ったのは日本の方だ』と主張するはずです。日本側は、事前に経緯などを説明していて、ドナルド・トランプが、会談の場で北朝鮮の主張に納得することはないでしょうが、グイグイ交渉することもない。考えられるのは、北朝鮮に、日朝両国での話し合いを促すことでしょうか。もし、ドナルド・トランプの仲介にもかかわらず、北朝鮮が突っぱねて、日朝会談すらできなければ、拉致問題は暗礁に乗り上げる。期待が大きかっただけに、安倍晋三政権に対して、家族や世論の批判が爆発するでしょう」

安倍晋三政権は2018年4月以降、平壌での日朝首脳会談開催を猛プッシュしているが、北朝鮮は無視を続けているという。ドナルド・トランプの威を借りても訪朝できなければ、安倍晋三政権はオシマイだ。


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Last-modified: 2018-04-25 (水) 12:35:26