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安全は眼中になし オスプレイ横田配備で東京が北朝鮮の標的に

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米軍輸送機「オスプレイCV22」5機が2018年4月5日午前、横浜市の米軍施設「横浜ノースドック」を離陸した。一両日中にも住宅密集地の東京・横田基地で訓練を始める。2019年10月配備予定が2018年8月に突然の前倒し。しかも、このCV22は沖縄に配備中のMV22より事故率が高い上、ミッションは「金正恩の斬首作戦」となる可能性が大だ。

防衛省HPには「CV22とMV22は機体構造及び基本性能が同一であり、安全性についても同等です」と明記されているが、大ウソだ。2018年4月4日の衆院外務委で、山本朋広は、CV22の事故率(10万飛行時間当たり)について、4.05件と答弁。これはMV22の事故率3.24件をしのぐ。防衛省はHPの記載について「事故率のみをもって機体の安全性を評価することは適当でない」(報道室)と回答したが、だったら「同等です」とも言えないはずだ。

今後、危険度アップのオスプレイが、横田基地を拠点に列島を縦横無尽に飛び回るのだが、その任務も要注意だ。

CV22は特殊部隊を最前線に輸送するための飛行機。高性能のレーダー探知機能があって、敵に気付かれずに、部隊を送り込むことができる。奇襲作戦ゆえ当然、訓練は夜間、低空飛行が中心。夏の蚊じゃあるまいし、熟睡中に住宅地のすぐ上でオスプレイがブンブン飛び回るのだ。

「横田基地への配備前倒しは、北有事に向けての準備とみられています。現在、米韓合同軍事演習が行われていますが、CV22を使っての斬首作戦の訓練も実施されるでしょう」(軍事ジャーナリストの世良光弘)

5月の米朝会談が決裂すれば、米軍金正恩のクビを取りに、横田のCV22が出撃―――となれば、北朝鮮の反撃は出動拠点の横田に向かうだろう。

事故率、訓練、ミッション、どれをとっても引き受けたくない代物だが、河野は歯牙にもかけない。

前倒し配備の公表は2018年4月3日だが、在日米軍防衛省に伝えたのは2018年3月16日。この日、河野大臣は訪米中でペンス副大統領やマティス国防長官らと会っている。時差から考えて、会談時、河野大臣に配備前倒しの情報は伝わっていなかったのか。

衆院外務委で、共産の宮本徹が「事故を繰り返すオスプレイの配備について、国民の懸念を会談で米国側に伝えたのか」と問われると、河野は「日米間で安全保障に関するさまざまな緊密な連携は行っている。詳細については差し控えたい」とけんもほろろ。国民の安全は眼中にないようだ。


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Last-modified: 2018-05-17 (木) 10:37:26