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森友で弱気答弁…自民党内で囁かれる「安倍晋三退陣」の花道論

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安倍晋三は心が折れてしまったのではないか」――。森友問題で釈明に追われる安倍晋三が弱気な答弁をし始めたことで、自民党内に波紋が広がっている。辞任が近いのではないかとみられているのだ。

党内をザワつかせる答弁があったのは、2018年4月9日の参院決算委員会でのことだ。

森友学園問題について、安倍晋三は「も関わっていないが、そうだという証拠や証言はない」「が名誉校長を引き受けたため疑念を持たれてもやむを得ない」と話した。

「これまでの関わりを全否定する答弁から、随分トーンダウンした。安倍昭恵は関わっていたと認める発言にも取れるので、テレビで見ていてビックリしました。安倍晋三の表情にも覇気がなく、まるで第1次政権の末期のようだった。これはもう長くは持たないのではないか。党内の重鎮が安倍晋三の辞め時、辞め方を協議する段階に来ているという話も耳にします。具体的には、来週の日米首脳会談か、来月の日ロ首脳会談を花道に今国会中に退陣してもらうプランが浮上しているようです」

2018年4月10日、二階俊博派と麻生太郎派の幹部が会合を持つことも、「安倍晋三退陣の花道論」に拍車をかけている。麻生太郎は、森友問題安倍晋三夫妻のとばっちりで矢面に立たされていると考えていて、安倍晋三との関係がギクシャクしているといわれる。

財務省が公文書改ざんを公表する直前、麻生太郎は『本当にやっていたのか』と絶句していたそうです。菅義偉を大臣室に呼んで善後策を協議したのですが、『何やってんだ』『(悪いのは)安倍昭恵だろう!』と怒鳴る声が廊下まで聞こえてきたと省内で話題になっていました」(財務省関係者)

2018年4月9日の参院決算委では、安倍晋三が2017年7月の東京都議選の街頭演説で「こんな人たちに負けるわけにいかない」とブチ切れた件も問われた。聴衆から「辞めろ」コールが湧き上がったことについて、安倍晋三は「選挙妨害」と断じ、「私の演説をかき消すかのような集団的な発言」と批判した。

2017年10月の衆院選で、安倍晋三の第一声の会場に集まった有権者におにぎりが配られた件が公選法違反の疑いで事情聴取されているのに、よくも選挙妨害などと言って正当化できるものだ。憲法で認められた「表現の自由」も理解していない安倍晋三には、憲法改正なんて絶対にやらせるわけにいかない。

「悲願の憲法改正ができないなら、首相の座にしがみつく意味もないでしょう。与党内の空気も『退陣やむなし』に傾いています。公明党の山口が『李下に冠を正さずという不文律をわきまえ、省みてほしい』『安倍晋三自身も安倍昭恵も共に力を合わせて、重要な政局に当たってほしい』と言い出すなど、与党もサジを投げている状態で、安倍晋三政権はかなり追いつめられている。起死回生の一手は会期末の解散しかありませんが、自民党は野党の合流や選挙協力が進むことを危惧していて、安倍晋三が解散を打つ前に羽交い絞めにする展開が考えられる。どうしても、総辞職がチラついてきます」(政治ジャーナリスト)

相次ぐ首脳会談は、仲良しを自任するドナルド・トランプウラジーミル・プーチンにお別れのあいさつをする場になるのか。きょうの二階俊博麻生太郎会談が引導を渡すことになるのかどうか、与党は固唾をのんで見守っている。


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Last-modified: 2018-04-14 (土) 23:16:56