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財務省がひた隠す“闇”の相談メモ 安倍昭恵証人喚問は不可避

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やっぱりキーパーソンは安倍昭恵だ。2018年3月23日、野党議員が大阪拘置所に約8カ月間勾留されている「森友学園」前理事長の籠池泰典被告と接見。安倍昭恵とのやりとりを明かした籠池泰典被告の証言はヤケにリアルだった。さらに、財務省がまだ開示していない「相談メモ」には、安倍昭恵の名前が記されているとみられている。安倍昭恵の証人喚問は、もはや不可避だ。

野党議員に明かされた籠池泰典の証言は事細かで、実にリアリティーのあるものだった。

「いい田んぼになりそうですね」――。森友学園の小学校予定地を籠池泰典と共に視察した安倍昭恵がそう言うと、籠池泰典は「いやいや、ここは小学校の建設予定地ですから」と返した。すると、安倍昭恵は、「いい土地ですから、前に進めてください」と口にしたそうだ。

小学校の棟上げ式については、安倍昭恵から「必ず行きます」と声をかけられたものの、日付までは詰め切れなかったという。

「いい土地ですから」発言について、安倍晋三は「に確認したが、そのようなことは申し上げていない」と答弁したが、安倍昭恵が関与していた疑いは深まるばかりだ。客観的に見て、籠池泰典の証言の方が真実味がある。

そればかりか、財務省内には、安倍昭恵の関与を疑わせる、まだ明らかになっていない“闇”の文書が存在するのだ。

財務省が2018年3月12日に開示した改ざん前の決裁文書、「承諾書の決定について」と題された文書には、近畿財務局と小学校用地のある豊中市との協議結果が記され、〈※2014年4月28日~2014年5月23日 本省相談メモ、法律相談結果参照〉と注釈されている。2014年4月28日といえば、籠池泰典が近畿財務局との打ち合わせで、安倍昭恵籠池泰典夫妻とのスリーショット写真を提示し、「安倍昭恵から『いい土地ですから、前に進めてください』とのお言葉を頂いた」と発言した当日である。

近畿財務局はその日から約1カ月間、一体何を「本省と相談」したのか。極めて怪しい「相談メモ」だが、このメモは2018年3月12日に開示された決裁文書には添付されなかった。

谷査恵子の名前が一切出てこない

これを問題視した共産党の辰巳孝太郎は、2018年3月20日の衆院予算委でメモを開示するよう財務省に求めたが、太田充は「存在を確認できない。確認作業を進める」と曖昧な答弁に終始。いまだに開示されていない。メモには安倍昭恵の関与を示す重大な事実が書かれている可能性がある。何しろ、籠池泰典安倍昭恵とのスリーショット写真を見せた直後のメモなのだ。辰巳はこう言う。

「これまで開示されてきた財務省の文書を見ると、近畿財務局は資金が乏しく実現性が薄い森友学園の事業計画に難色を示していたことが分かります。しかし、2014年4月28日に籠池泰典に写真を提示され、安倍昭恵の発言を紹介されて以降、180度、態度が変わった。異例の『売り払いを前提とした貸し付け』にも『協力する』とまで言ったのです。メモには、籠池泰典の後ろに安倍昭恵がいることを示す文言が記載されているのかもしれません」

不自然なのは、財務省が公開した決裁文書に、安倍昭恵付の政府職員・谷査恵子の名前が一切出てこないことだ。谷は、国有地払い下げについて財務省に照会していたことが明らかになっている。

相談メモ以外にもまだまだ“闇”の文書が存在するのではないか。やはり、安倍昭恵を証人喚問し、真実を話してもらうしかない。


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Last-modified: 2018-03-25 (日) 10:11:22