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贈収賄に発展の可能性「安倍晋三案件」解明へ加計孝太郎の喚問を

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愛媛県が作成した「安倍晋三案件」文書の真偽をめぐり、2018年4月11日の衆院予算委員会は怒号が飛び交い、たびたび審議がストップする大紛糾。野党の猛攻を受けた安倍晋三はイライラを隠せず、「ウソつきと言う以上は明確に私がウソをついている証拠を示していただきたい」と気色ばんで全面否定したが、もはやボロは隠しようがない。

問題の「安倍晋三案件」文書は、2015年4月2日に愛媛県と今治市の職員、加計学園事務局長が内閣府と官邸を訪問し、藤原豊と柳瀬唯夫と面会した際のやりとりをまとめたもの。愛媛県の中村時広が「マジメな県職員が備忘録として書いた」と認めていて、その内容は生々しい。

藤原は「要請の内容は安倍晋三官邸から聞いており」「国家戦略特区の手法を使って突破口を開きたい」などと発言。柳瀬唯夫は「本件は安倍晋三案件となっており、内閣府藤原の公式のヒアリングを受けるという形で進めていただきたい」と具体的な助言をしている。加計の獣医学部構想は構造改革特区で15回もハネられたこともあってか、まさに手取り足取りだ。

ところが、集中審議で安倍晋三は「柳瀬唯夫が発言を否定するコメントを出したと承知している」「私は元上司として信頼している」などと釈明。獣医学部構想を知ったのは、あくまで「2017年1月20日に(国家戦略特区諮問会議が)認定した時に初めて計画を承知した」とし、2017年7月の衆院予算委閉会中審査で口にした答弁を繰り返した。

安倍晋三案件」文書には、安倍晋三が“腹心の友”と呼ぶ加計孝太郎との会食の席で、下村が「加計学園はけしからん」と話したことが話題に上ったとの記載もある。これについても安倍晋三は「下村が言ったことを加計孝太郎に伝えたことはない」と否定した。

ここまで材料がそろっているにもかかわらず、安倍晋三が焦点の官邸訪問を頑として認めないのは、もちろんワケがある。

安倍晋三は20017年7月の衆院予算委の閉会中審査で加計孝太郎との付き合いを問われ、〈友人関係なので私がごちそうすることもあるし、先方が持つ場合もある〉と答弁した。2人はおごったり、おごられたりの関係だと口を滑らせたのです。安倍晋三本人が議長を務める国家戦略特区の利用を狙う事業主体だと加計学園を認識した上で、加計孝太郎からゴチになっていたとなれば、収賄罪などの刑事事件に発展する可能性もある。だから、獣医学部新設計画を知ったのは、2017年1月20日とするしかない。“安倍晋三案件文書”の内容を認めるわけにはいかないのです」

愛媛県や今治市から状況証拠といえる文書が出ても、安倍晋三官邸は絶対に事実を認めないつもりだ。柳瀬唯夫や藤原を証人喚問したところで、佐川宣寿の二の舞いは必至。真相究明には、加計孝太郎の国会招致しかないのではないか。

森友疑惑の安倍昭恵と、加計疑惑の加計孝太郎――。2人のキーパーソンを国会に呼ばない限り、モリカケ疑惑は永遠に終わらない。


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Last-modified: 2019-10-28 (月) 12:12:46