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忖度まみれの役人を養うため税金を払っているでのはない

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日本の行政が断末魔を迎えている。最近のニュースは連日、公文書改ざん隠蔽、捏造、揚げ句に財務次官のセクハラで辞任と、役人の不祥事のオンパレード。地方に目を移しても、新潟県知事に女性問題が浮上して辞職するなど、もうキリがない。

財務省の森友文書改ざんは、明らかに安倍晋三夫妻への忖度隠蔽してきた自衛隊イラク派遣部隊の日報には「戦闘」の表記が複数あった。活動は「非戦闘地域」に限るとした政府説明との齟齬が生じるのを恐れて、日報を隠し続けてきたのではないか。

福田淳一のセクハラを巡る財務省の対応もメチャクチャだった。被害者の女性記者に「名乗り出ろ」と呼びかけるとは言語道断。いったんは報道機関への恫喝まがいの手段に打って出たのは、セクハラ次官をかばっているように見せかけた安倍晋三政権への忖度だった。

佐川宣寿の更迭に続き、財務次官のセクハラを認め、更迭すれば、麻生太郎のクビはもうもたない。麻生太郎が辞任すれば、安倍晋三の政権運営はいよいよ窮地に陥る。こうして「上へ、上へ」の忖度が働いた結果、驚きの対応に至ったのだろうが、世論はそれを許さなかった。

いずれにせよ、役人の対応は、一般企業が同じことをやれば、必ず世間に叩きのめされることだらけ。政権に対する忖度まみれだ。国民全体の奉仕者であるはずの「公僕」が、安倍晋三だけに仕える「首相僕」「アベ僕」に成り下がっている。行政の惨状を見ていると、国民の将来はどうなるのかと不安を覚える。特に若い人たちの将来が危ぶまれるのだ。

今の役人は完全に「公僕」としての意識が薄れてしまった。東大を出たキャリア官僚に限らず、地方の役人もエレベーター式に出世し、安定した給与をもらえる。うまいことやればリベートだって手に入るという邪心が蔓延しているのではないか。

役人は皆、国民税金で養われていることを忘れてはいけない。口に出すのもはばかられるセクハラ発言連発のスケベおやじを野放しにするため、国民税金を払っているわけではないのだ。

改ざん隠蔽した公文書ウソ説明のように、公僕としての倫理観や使命感まで「廃棄」されては困る。加計学園問題の「愛媛文書」に記載された「安倍晋三案件」なる言葉が、役人の口から極めて自然と出てくること自体、もってのほかだ。

忖度まみれの役人に再び公僕の気持ちを取り戻させるには、公務員のあり方について基本的な教育からやり直させる必要がある。イチから叩き直さなければ、この国の行政は堕落し、腐敗するばかりである。


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Last-modified: 2019-10-29 (火) 00:18:31