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民主党文科省介入”議員「ちびまる子ちゃん」にも難クセ過去

自民党の“恫喝男”赤池誠章(56)が、人気アニメにもイチャモンをつけていた!赤池誠章は文科省前川喜平(63)が行った公開授業をめぐり、文科省の質問状を事前チェックした人物の一人。当人は圧力説を否定しているが、永田町では“恫喝常習男”として知られ、2015年には映画「ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」のキャッチフレーズ「友達に国境はな~い!」に激怒し、文科省の担当者をつるし上げたという。一体、どんな思考回路の持ち主なのか――。

森友学園の決裁文書改ざん問題同様、政治的な力が働いたといわれているのが、前川喜平が2018年2月16日に名古屋市立中学校で行った公開授業をめぐる“介入疑惑”だ。

前川喜平の授業に対し、文科省が市の教育委員会を通じて学校側に授業内容の確認や録音データの提出を求めたものだが、その際に自民党の赤池誠章と池田佳隆(51)が、文科省に経緯などを照会していたことが判明。2人は自民党の文部科学部会長と部会長代理を務めている。

形式的には文科省が教育委員会に問い合わせたことになるが、河村たかしは「議員が言わないと、文科省はわざわざそんなこと(市教委への報告要請)はやらん」と断言。またも文科省政治家に“忖度”した可能性が指摘されているのだ。

これに赤池誠章は2018年3月22日、記者会見を開き、前川喜平文科省天下り問題で国家公務員法違反に問われたことを強調。「大変深刻な事態の当事者が、どういう教育的配慮で呼ばれたのか確認するのは、文科省の立場で考えても当然だ」と正当性を訴えた。

一方で赤池誠章の恫喝グセは日常茶飯事とも…。

永田町関係者によると「安倍晋三のシンパで、目上の人には礼儀正しい半面、文科省の職員には高圧的。ついたアダ名は『自民党の恫喝男』です。極右的な思想の持ち主で、教育勅語を絶賛し、徴兵制の復活を真顔で熱望するような人物」という。

そうした気質が爆発したのは2015年12月。国際教育の趣旨から文科省が東宝とタイアップした同年公開の映画「ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」のキャッチコピー「友達に国境はな~い!」に、とんでもない難クセをつけたのだ。

赤池誠章は2015年12月3日付のブログで、映画のポスターを貼り付け、次のように述べている。

「私は、このポスターを見て、思わず仰け反りそうになりました。同省政務官時代に、国家公務員として、それも国家の継続を担う文科行政を担う矜持を持て。国際社会とは国家間の国益を巡る戦いの場であり、地球市民、世界市民のコスモポリタンでは通用しないと機会あるごとに言ってきたのに…」

赤池誠章に言わせれば「友達に国境はない」は絵空事で、そうした思想こそが国力弱化につながっているということか。だが、友達同士と国際政治は関係のない話で価値観の押し付け以外のなにものでもない。この後、赤池誠章は文科省に問い合わせ「担当者には猛省を促しました」と報告している。当然、ネット上は「圧力かけまくり」「すごい言いがかり」「ちびまる子ちゃんに謝れ」など非難ゴウゴウ。この件について赤池誠章はコメントしていない。

なお、赤池誠章とともに名前の挙がった池田も2018年3月22日、報道陣に「果たして法令に準拠した授業だったのか。懸念があれば国に伝えるのが国会議員の務めだ。その信念に従って問い合わせた」と述べ、問題なしを強調したが、身内の自民党内からも批判が上がった。

石破茂元は「あってはならない対応。慎むべきだ」と問題視。教育現場での自由な議論を保障すべきとして「行政、党と教育現場の在り方を議論したい」と語った。伊吹文明も「自民党は傲慢だ、役人に対して何でもできると思われたのが、支持率を大きく下げた原因だ」と、若手議員に謙虚な姿勢を求めた。

森友問題を出すまでもなく、政治家の圧力と省庁の忖度はもはや当たり前のようだ。


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Last-modified: 2018-04-29 (日) 14:00:28