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老害 ろうがい

老害(ろうがい)とは、組織において、死に損ないどもが引退できずにいつまでも居座ってしまい腐敗を招くという災害、またはそれを起こす人物や危険物のことである。 また、老害によって労働環境が悪化した場合は労害、冤罪なのに牢屋に入れられた場合は牢害、人の人生をおもちゃのように遊ぶ場合は弄害とも呼ばれている。

概要

日本では太古より年功序列を重んじてきたため、老害現象が起こりやすい。政治・文化・企業等々あらゆる世界で発生し、近年社会問題となっている。この現象が進行すると、若手が育たず、スムーズに世代交代が行われなくなり、組織全体が老人集団と化してしまう。さらに、自浄作用の無い老人組織が増えてくると今度は業界単位における老害現象へと拡大する。

原因

過去の栄光にしがみつく

老害はかつてその業界で何らかの功績を挙げたものが多い。しかしながら功績はその一発限りだったりして、それをネタにいつまでも消化試合を続けて居座り続ける。

 例:政治家(特に閣僚経験者)、スポーツ選手(特に五輪メダリスト·名球会加盟者等)

引退の機会を逃す

上記とは逆に、大して実績があるわけでもない普通な人達が運良くリストラなどに巻き込まれずに生き残り続けるもの。このような要領の良い連中は大抵コネを持っていて、それを利用して良い仕事やポストを回して貰いさらに長く居座る。

 例:公務員(特に部長相当職以上)

有力な後継者が現れない

こうなった場合、頼みの綱になるのは知名度だけは一人前のかつての王者である。老人側が全盛期のクオリティを維持しているのであれば問題ないのだが、逆に中途半端に劣化していることが多いので、状況は悪くなる一方である。この傾向は連載漫画雑誌にありがちで、人気作の引き際を見誤ると、なまじ人気があるので劣化しても終わるに終われない。作家にとっても次世代の新人にとっても不幸な状況である しかしこのような意見もあるものの、あらゆる業種・業界において有能な後継者たり得る若者は早い段階でこいつらに潰されていくため、「現れない」と言うよりは「育てる気が無い」と言った方が正しいと考えられる。

 例:近藤喜文亡き後のスタジオジブリ、岩田聡入社前&亡き後の任天堂

同年代の人物同士で馴れ合う

別の業界で頑張っている高齢者(別に老害でなくてもよい)がいると、老害も負けていられないと自分の限界も知らず一線を張ろうとする。しかしたいてい能力が無いのに張り切るため、傍目から見れば馴れ合い以外の何者でもない。

 例:野猿以降のとんねるず、結婚後の松本人志

対策

生息しやすい場所

老害はそもそも「なる」モノであるためその生息域は多岐に渡るが、中でも個体数が極めて多い場所は以下の通りとなる。

歴史上の老害たち

真理

人間というものは年齢の段階が違うと確かに別の人間にはなるが、前より立派な人間になるとは必ずしも言い得ないのだ。」

〜 老害 について、ゲーテ

なお、ゲーテ自身も晩年にはエッカーマン相手に延々と講釈を垂れる立派な老害だった。


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Last-modified: 2019-10-28 (月) 23:19:14