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ナルシスト

ナルシストとは、一般的には自分にハァハァできるのことを指す。また、心療内科的には自己愛性パーソナリティ障害を意味する。

後者の場合、自分が大好きという訳ではなく、ありのままの自分を愛せないために「自分は素晴らしい存在だ」という妄想を抱き、その妄想に従って行動を起こす。その結果、社会生活に様々な不都合を生じさせることを意味する。

概要

語源はナルキッソスというギリシャ神話の登場人物。泉に映った自分の姿があまりにも美しかったため心を奪われた。ちなみに、ナルキッソスはゲイである。

ナルシスト・ナルシズムという単語の元を初めて「自己愛」や「自己陶酔」のような心理学用語として使ったのは心理学者のジークムント・フロイトだとされている。1914年には、それらの内容をまとめてナルシズム論(Zur Einfchrung des NarziBmus)という本を発刊した。

日本でナルシストと言えば、うぬぼれてるひとや自分が好きすぎるにもその言葉が使われているが、心療内科的にはナルシストは必ずしも「自分自身のことが大好き」というわけではなく、むしろ「自己嫌悪に陥りつつも自分を変えられない」であることの方が多いとされている。「自分だけの考えや様式を好みすぎて固執したり、誇大妄想を抱いたりするあまり他者の意見や言葉を全く受け容れず、その結果社会生活で様々な不都合や障害を引き起こす」ことこそが、ナルシズムに陥っているが抱える最大の問題と捉えることが出来る。

この点に関しては「自己愛性人格障害」の項にも記してあるので、そちらの記事を参照されたい。

幼い頃は自分を守る為に自分大好きにならなければならないほど、大事な防衛機能なのだが、大人のそれとなれば話は別。どのような経緯でナルシストになるのかはまだ解明されていない。

また、地球上の全ての人間はなんらかの形で自分の事に愛情を抱いているとも考えられているので程度の違いだけかも知れない。

ちなみに、ナルシストは英語「narcissist」、ナルシズムは英語「narcissism」からの音訳と思われるが、どちらも英語の発音として正確ではない。英語では「narcissist」は「ナルシシスト」、「narcissism」は「ナルシシズム」と発音し、「シ」は2回連続している。しかし日本では、「シ」が2回連続することに違和感を覚えるためか、正確な表記よりもむしろ「ナルシズム」「ナルシスト」という表記の方が普及している。

ナルシストな人物

実際の人物

架空の人物


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Last-modified: 2019-10-29 (火) 00:56:21