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嫌韓 けんかん

大韓民国(場合により朝鮮民主主義人民共和国も含む)ないし韓国人に対し、距離を置きたいと思う感情のこと。

1910年に日本は、大韓帝国を併合した。戦後の日本においては朝鮮半島由来の日本人が存在した。1948年に大韓民国の建国が宣言されると、韓国は、朝鮮由来の日本人韓国国籍を付与された。1952年4月に通達が出され、この瞬間、朝鮮由来の日本人は、在日外国人となった。→(朝日新聞1951年12月23日 「講和発効時に日本国籍喪失在留朝鮮人」)

彼らに対する反感は存在したが、一般における韓国文化に対する関心はあまり高くなく、マスコミによる印象操作( 1960年代までのマスコミおよび文化人は社会主義を標榜していた朝鮮民主主義人民共和国に同情的であった )もあり、「国家としての韓国」への憎悪感は強かった。

現代日本における嫌韓の始まりは「史上最低のワールドカップ」こと日韓ワールドカップと言われている。サッカーファンを中心に「韓国は何かおかしい」と思い始めるきっかけとなったこの大会は、「何故嫌韓なのか」を言葉で説明するよりも明確に多くを示してくれる。特に、韓国ドイツの試合は必見で、日本との違いが随所に現れている。

近年となって韓流ブームが話題となり、韓国文化への注目度が高まった。結果、情報の増加により日本および諸外国に対する理不尽な振る舞いや民族の問題、さらにはインターネット上の行動( 例えば過度に韓国起源説を振りかざしたり相手を下に見る態度 )などが露呈したとされ、日本国内において韓国及び韓国人に対する嫌悪感を露にする人々が目立つようになり、韓国及び韓国人の文化に対する冷静な批判(フジテレビ・花王・ロート製薬に対するデモ」や、一部漫画アニメで「韓国人ライバルキャラや韓国料理が登場したことにより炎上」などがあげられる。)もある。

2019年現在、慰安婦徴用工等の国際合意の破棄問題を筆頭に、天皇や国旗の侮辱や旭日旗に関するデマの拡散、そもそもの歴史認識の歪みといった非礼の数々に火種が尽きる気配はない。   当然、特定の国家及び特定の民族、あるいは特定の地域に関する風習等に対する根拠のない憎悪をぶつけるのは、問題である。


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Last-modified: 2020-01-08 (水) 12:54:24