Dictionary

罰(ばつ)とは、ご主人様から、その奴隷従者に与えられる最大にして至高のご褒美である。だが、その至高さ故に、時とし当事者以外には正しく理解されない事も多い。

概要

真に優れた主人とは、表だっては尊大であったとしても従者に対する感謝の念を忘れることはない。このことは、本来使える身分に過ぎない執事が、バトラーという格別の称号を与えられ、専門の育成学校が存在していることからも明かである。だからこそ、名家における執事や従者・侍女は、時として自分の人生の大半を捧げるほどの勤めを果たそうと日々努力するのだ。

この事は、世間に名の知れた真の名家では数代に渡って仕える執事や侍女頭、庭師が存在する一方で、にわか貴族では出来の悪い従者にむしろ苦労させられるといった話が絶えないという話から、しつこく言う必要はないだろう。

故に、ご主人様もまた、自分にとって欠く事のできない執事や、秀でた能力をもつ従者に対しては、充分あるいはそれ以上の評価と褒美を惜しむことはない。

だが、一方で主人としての立場や振る舞い上、特定の従者だけをあからさまに優遇することは、他の者の不満や諍いを避ける為にも慎まねばならないことでもあった。もちろんそれなりに能ある執事や侍女であれば、何も言われなくても、ご主人様が自分に目をかけてくれていることを察するものであるが、それに甘えている様では主人失格の烙印を押されても文句はいえない。

そこで生み出されたのが、密かに褒美を与えるに値する従者を人目に付かない地下室や離れなどに呼び出すという手法と、表面上は褒美ではないと思わせるための「罰」という隠語である。

ご主人様から罰を与えられるということは、侍従・侍女にとって、自分の能力を高く評価してもらえると同時に、信頼を得たという証であり、多くの従者達が、罰を与えられることを心待ちにしたほどである。

罰の与え方

罰の与え方は、主人と従者の関係によって様々なパターンが存在するものの、もっとも重要にして欠かすことができない点は、ご主人様が直接自分の身体能力を最大に活用して従者に与えるということにある。本来、主人はその肉体労働の大半を従者に任せている事からいっても、ご主人様が侍従・侍女に対して自らの肉体を用いた褒美を与えるという行為そのものが、彼らに対する最大の称賛であることはもはやいうまもでないだろう。

大半の従者は、罰を与えられるというこの時点で達して満足してしまう場合も多いが、ご主人様にしてみればその程度の罰で満たされてしまっては気が済まない。短くても数時間、大抵は一夜丸ごとを費やして、罰は与えられ続けられる、というか、主人たる者、1晩ぶっ続けで罰を与えられない様では話にならない。もちろん、主人の心得として、翌日その従者に対して特別の休暇を与えることを忘れてはいけない。また、他の従者も、それに対して敢えて気づかないふりをするぐらいのことができないようではとても話にならない。

だが、もしその従者が1晩ぐらいの罰ではとても評価が追いつかないほど秀でた実績の持ち主であるのなら、2晩あるいは3晩、時によっては1週間あるいは月や年単位での罰を与える必要もでてくる。そして、それを実行に移すぐらいの懐の深さがなければ、ご主人様失格と言われても仕方のないところだろう。

間違った罰の使い方

誠に残念な事に、教養に欠ける庶民には罰とは本来どのような意味なのか理解できない様である。といって、彼らを非難したり見下したりしてはならない。このような間違った知識を正していくことも高貴なる身分の持ち主の義務の1つといえるだろう。

関連項目


トップ   編集 凍結解除 差分 履歴 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2019-10-29 (火) 00:09:23