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病院

病院(ホスピタル)は、一時的に動作不可能となった国の奴隷を適当にぶち込み、捕虜として収容したり、ぞんざいな処置の元、サイボーグ人間にしたりする、国が管理する第二の刑務所である。

歴史

まだ法律が無かった原始時代。よからぬ輩が女子供に乱暴するといったことが後を絶えなかった。そこで村の長は、悪態をついた村人を強制的にパイプカットする試案を出した。すると、あれよあれよと言う間に悪さする村人のパイプがカットされ、村の秩序を守ることに成功したのだ。

しかし、中世ローマになると、パイプカットする人数も増えて、とてもではないが少ない人数で尚且つ未経験の者が多数の人員を処理することが困難になった。そこでローマ国王は、得策として専門のパイプカット師と場所を提供した。これが医者と病院の始まりである。

そしてまた時は流れ日本にもパイプカット師の概念が来ると、今度は自らパイプカットを志願する者が現れ、しかも中には「になりたい」などとほざく者が続出した。困り果てた杉田玄白は、そもそもの違いはなんだろうという疑問を持ち始め、Amazonから未翻訳の「PLAYBOY」を取り寄せる。しかしまだ現役を言い張る玄白は、日に積み重なるティッシュと格闘しながら、やっとの思いでの違いについて解明し、そしてパイプカットをすると必然的にになるということを発見した。しかし、読んだ本が読んだ本なので、いまいち信憑性に欠けると思った玄白は、言い訳のためにオランダ出版から発行されていた人体図鑑を模写し、ついでに内容も翻訳し、最後の一行にさりげなくパイプカットするとになると書き上げたのだった。

しかし、それが世間一般の目に掛かると、日本語以外まともに字の読めなかったゆとり学者達の間で翻訳した人体図鑑の方の内容が挙げられるようになり、杉田玄白の一番伝えたかった事実は行く末も知らず藪の中へと舞い落ちた。だが、おまけとも言えるその人体構造の解明により、今までの「唾つけときゃ治る」という概念から「適当に腹の中いじれば治る」という考えに落ち着き、今まで処置せずに安静していれば良かった患者を弄繰り回した結果、病院が普及する前とした後では、手術による死亡率が驚くべきほど上がったという。

しかしそれでも人間というのは生きるということに執着を持っていたようで、あれだけ栄光に満ちていたパイプカット師も、年を重ねるごとにより専門的、医学的な観点からの術式を求められ、自給1100円(実力次第で昇給するよ!)という高給から脆くも、高学歴ニートに成り下がっていったという。

現代になると、パイプカット師とパイプカットセンターは完全に廃れ、全て医者のなす術となった。しかし現代の医者は、「適当に腹の中を掻っ捌く」という概念に著しく反し、「腹の中にメスを残す治療法」や「脳みその中にガーゼを当てる治療法」などで、さらなる患者の容態悪化を目指しているという。

拷問

病院では日々、様々な拷問が行われ、現代の魔女裁判とまで謳われている。

「腹の中にいる菌を取り除く」という名目上において、医者が病院にて最も行う拷問のひとつである。考案は元配管工のイタリア系日本人の間李雄博士が暇つぶしに行っていたというのが始まり。

患者の腹をレントゲンか超音波かで映し出すと、親指大に膨れ上がった菌に向かって、赤青黄の何の効能があるのか分からないカプセルを、次から次に腹の中に収めていく手法。病院がずさんであると言われる一番の要因である。

そのカプセルの同色が三つ接触すると、何故か近場の同色の菌と共に自然消滅する。医者の腕が良ければ、何度もカプセルが連鎖消滅して、隣の患者の腹にカプセルの半身を移すことが可能であるが、受け持ちの医者がどうみても手腕に欠けたり、高倉健であったりした場合は、素直に諦め、ゲームオーバーまでか仏か池田大作に祈りを捧げた方が良い。君が火の鳥の生き血をあらかじめ吸っていた場合は、もう一度やり直すチャンスが与えられるぞ。

術中の日常会話

術中の精神圧迫

改造人間

現在、病院が最も多く執り行っている作業は、生きているが動かない。奴隷にしたいが思うように動かない。欲情するが機能しない。飯は食うが働かない。などのいずれも普通の人間以下を最新技術を活かした手術により改造人間(サイボーグ)に移行するといったことが行われている。

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クランゲにも
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シュレッダーにも

生きているが動かない

奴隷にしたいが思うように動かない

欲情するが機能しない

飯は食うが働かない

支払い方法

病院の支払いは至ってシンプル。己の体を持って払うのだ。だが、実際どのようにして払うべきか?どのようなことをしたのかを、元患者たちに問いただしたが、皆、上の空で正確な情報は得られなかった。

だが、ある一人の病院を運良く脱出した男性患者に具体的な話を聞くことが出来た。(以下、彼をF氏と呼称する)F氏によると、病院全体が寝静まった午前0時。程好くサイボーグになったF氏はまもなく退院の日を迎えようとしていた。すると、担当の医師が柄にもなく緑の手術着でF氏のもとに現れた。寝ぼけ眼であったF氏は言われるがままに担当医に、普段は使用されない錆び付いたエレベーターに乗せられた。階数表示もなく、下からくる圧迫でどうやら地下に向かっているということだけは分かった。そうして沈黙のままただ刻々と時間だけが過ぎていく中、そのエレベーターは薄暗い闇の空間に錆びだらけの鉄製のドアの音を鮮明に響かせた。担当医は、F氏が戸惑いを隠せない中、ただ命令されたことを実行するだけと言わんばかりに、革靴の冷たい足音を鳴らし、F氏はどことない雰囲気に怪しさを感じ、必死にエレベーターを操作をするのだが反応がない。そのうち担当医の後姿が段々と闇に侵食していくのを察し、嫌々ながらもF氏はその後をついて行く他なかった。

そして担当医が足を止め、見える先には足元を確認するためだけの幽かなライトがほんの4、5個。お情けで天井に付いており、そのうちの一個は点いては消え、点いては消えを繰り返し、今にも寿命を迎えるようであった。また、部屋の端々に蜘蛛が編んだと思われる白糸が当然のように張り出し、そのことからこの一施設の管理が不十分であることをうかがわせた。突然、担当医はどこから持ってきたのか床磨き用のデッキブラシを彼に手渡した。一体何事なのかと幾分に疑問を持っていたF氏だが、担当医が何も言わずに、不意に左腕を上げ、人差し指でただ一点だけを指した。あまり視力の宜しくなかったF氏はその指された方向に、疑心を持ちつつもしぶしぶ歩き始めた。すると、何か段差のようなものに気づかず、間もなくF氏は右足を取られその方向に傾いてしまい、激しい水音と共に、段差の正体であったプールに沈む寸前ところであった。しかし運良く浮き輪のような物が浮かんでおりF氏はそれにしがみ付いた。なんとか衣服を濡らさずに済み一安心したF氏は周囲を確認した。水の張ったプールに浮き輪のような物が他にも多数浮かんでいた。

だが、次第にこの暗黒にも目が慣れ始めたとき、F氏は一瞬にして背筋が凍りつき、急いでプールの縁へと転がった。F氏がしがみ付いていた物は浮き輪ではなく、この病院に搬送され間もなく息途絶えた

おや?こんな夜遅くに訪問者か。失礼にもほどがあるが出ないわけにもいかないだ


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Last-modified: 2019-10-28 (月) 12:38:03