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日本ブラック会社主義人民共和国連邦

ブラック企業のおかげで俺たちは飯が食えるんだ。わかるか?」
    ブラック企業 について、マスコミ

日本ブラック会社主義人民共和国連邦(にほんブラックかいしゃしゅぎじんみんきょうわこくれんぽう)は、おびただしい数の大小様々な会社主義人民共和国からなる、極東の小さな連邦国家である。

英語表記は、United Black Companist Republics of Japanである。

会社主義人民共和国

「よい社員のいる会社は、規則でも自由で積極的な行動を促すが、わるい社員のいる会社では、会社は抑圧的で暴力的になり、社員のことを基本的に信用しない獣程度の存在と見る。」
    ブラック企業 について、福沢諭吉

会社主義人民共和国は、文字通り、人民(社畜とも)の生活全てを丸抱えしている。社畜は、社宅に住み、社食(社畜食堂。会社内部では「社員食堂」と呼ばれる。メニュー選択の余地はほとんど無い)でエサを食べ、社服を着て、社靴を履き、社内用語を話して生活している。社畜には、会社が第一であり、日本国の法律を犯してでも、会社に絶対に従い、「会社のため」に働くことが求められる。

別に社屋などの壁や備品の色が黒だったり、「ブラック~」という名の商品を扱っているからといって、ブラック企業とは限らない。例えばBLACK×BLACKというガムを発売しているロッテや、BLACKという名のコーヒーを発売しているUCCをブラック企業と決め付けるのは早合点である。『ブラック・ジャック』という漫画作品を連載していた秋田書店もブラック企業では・・・・・・、いや待てよ、昔、一部はブラックだったかもしれない。自殺者出ちゃったし・・・。

会社主義人民共和国連邦 会社主義人民共和国連邦
準備中準備中
(国旗)(国章)
国の標語 :会社第一
ブラック企業の位置
※準備中
公用語日本語、英語、中国語
首都東京23特別行政区
最大の都市東京23特別行政区
指導者不明
元首不明
首相不明
面積
- 総計
- 水面積率
第?????位
推定380000万平方km
0.00%
人口
- 総計(年)
- 人口密度
第?????位
不明人
第?????位
人/平方km
政府不明
国民的な英雄社長、会長など多数
建国不明
通貨円 (yen)
時間帯UTC 日本と同じ (DST: データなし)
国歌会社主義人民共和国賛歌
宗教拝金教
国際電話番号不明
日本の植民地。

国内政治

社長や会長を頂点とする、事実上の独裁国家である。御用組合と呼ばれる衛星政党が存在する場合もある。人事部、総務部と呼ばれる社内官僚組織が実権を握っていることもあり、その場合、会長や社長は、実質これらの傀儡となる。

総務部なる社内特別警察組織が存在し、社内外を問わず、会社の存在を脅かす者を秘密裏に抹殺する一方、総会屋などへの利益供与など、外交面で暗躍している。総務部には親衛隊がある場合があり、よく訓練された社畜を隊員として用いている。会社により異なるが、自衛消防隊などの形態を取ることが多い。親衛隊員は、社畜の中に紛れて存在するが、不穏な動きをする社畜を「上」に密告する、いわばスパイとして機能している。

また、顧問弁護士なる法律の専門家(ブラック士業)が存在する場合もあり、そのような専門家は、社畜が一生かかって得られる以上の金額を、一年かからずに稼いでしまう。最近明らかになったことであるが、顧問弁護士の仕事の一つとして、社内の不穏分子を精神異常者に仕立て上げ、最終的に会社から排除する、というものがある。その際、産業医、カウンセラー等と連携し、いかに合法(というより違法にならなければ良いので脱法)的に対象者を陥れるか、その手腕が問われる。かつてのソ連等、社会主義国では、同様のことが国家規で行われているが、日本において、「ソ連恐い」等と散々刷り込まれたはずの世代が、全く同様の所業を為しているとは皮肉なことである。

会社主義人民共和国内におけるヒエラルキーは、奥様同士の井戸端会議、果ては子供が通う(国外の)学校にまで影響を及ぼすなど、一歩間違えば人生を狂わせかねない一大事であり、社畜はより高位の身分を手に入れるべく、女性以上に醜悪な嫉妬心をむき出しにして、弱者を蹴落とし貶めて、上のご機嫌を取り、昇進昇格昇給を目指す。

最近では、派遣社員なる奴隷階級を持つ会社もあるが、正社員(笑)に実務上のノウハウが残らず、業務引継ぎばかりか、日常業務すら破綻しているケースも散見され、かの古代ローマ帝国の落日を彷彿とさせる。

成果主義について

成果主義とは、本来、各々が生み出した価値に見合う価値を以って報いることである。しかし、会社主義人民共和国においては、上の人間が、気に入らない下の人間を玩弄し、罵倒し、潰すためだけの道具としてしまった。価値を評価する権限は、絶対に上の人間が持っているので、上の人間が下の人間の成果を認めなければ良いのである。かくして、上の人間には、自己保身の確立と不穏分子の芽を摘む道具として、まことに良く活用されたが、将来有為であったであろう若者を多数メンヘラ化させ、潰すこととなった。だが企業側はどれほど若者が潰れようと自己責任の四文字をスローガンに一顧だにしない。ある意味清清しささえ感じさせる。

恐怖政治

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政治体制に異をとなえると、こうなる。

「弱い者達が夕暮れ、さらに弱い者を叩く」
    ブラック企業 について、ブルーハーツ『TRAIN-TRAIN』

このような体制の会社では、弱い者いじめが横行し、被害者は人生としての尊厳も全て奪われて悲惨な結果を招くことが多い。これは、「会社(実は上司個人の気まぐれだったりすることも往々にしてある)に逆らうとお前も悲惨な目に遭うぞ」という脅し以外のなにものでもなく、まして会社本来の機能である事業による収益確保、事業の維持発展とは全く無関係である。そればかりか、「ブラック企業である」という風評被害を招いたり、他の従業員の士気を下げて生産性、業績の悪化など、悪い結果しか招かない。

しかし、お悧巧さんな経営者、社内官僚は、「社内体制引き締め」と称して、このような馬鹿な取り組みをさらにエスカレートさせ、悪循環を招く。

ヤケになった被害者が、会社に復讐すべく放火、自殺その他悲惨な事件を起こした事例も多いが、「社会的影響」を考慮し、加害者、容疑者だけが一方的に悪いよう]]報道]]されてしまう。この点では、マスコミ他媒体もまた、ブラック企業の維持温存に貢献していると言っても過言ではない。というかマスコミそのものがブラック企gy[ 粛清されました ]

強制収容所

会社にとって、都合の悪い者、メンヘル他を収容する、強制収容所(監獄とも)が存在する。ここには、色々問題を起した者ばかりでなく、内部告発等行った者も収容される。表向きの存在は認識されないものの、身分、処遇を著しく低い状態に据え置かれたり、会社公認のパワハラのターゲットにされたりする。そして、真っ先にリストラの対象となる。一度入れられてしまうと、自らの意志で出る手段は事実上存在しない。敗者復活を認めない、許さない、日本社会の象徴である。

国内司法

表向き、日本国の法律に従う形で、労働時間や給与、就業規則他が形式的に整備されている。しかし、これらの運用が恣意的に行われたり、それこそ上のご機嫌次第で被害者がPTSDになるような「懲戒処分」(日本国の刑法では私刑として禁止されている)が行われるため、実質上、人治主義とみなしてよいとされる。

代表的なものに、会社とは全く無関係な時間、場所で起こした交通事故について故意、過失の別を問わず、会社から懲戒処分を受けるというものがある。社畜が大勢揃う中、「は交通事故を起こしました。会社にご迷惑をおかけし申し訳ありません!」と大声で謝罪させられるという、「晒し者の刑」である。何のことはない、普段の業務?の中、溜め込んだストレスを合法的?に吐き出す、「弱い者虐め」の儀式なのだが、普段の本業ではさっぱり冴えないくせに、こういうときだけ嬉々として「処罰役」をこなす者が結構なポジションに就いたりしており、この社会システムの先行きの暗さを感じさせてくれる。

昨今、コンプライアンスなる概念が声高に叫ばれるにつれ、共和国の土台を脅かすような、社内の不祥事をいかに社外に出すことなく封殺するか、人事・総務・法務その他関係各部局においては、これまでにない高度なスキルが要求されている。

基本的にはとんでもない屁理屈がまかり通る風習があり、自分達の都合の良い法律を作り上げ、法のもとで裁くふりをする。これは、何か仕事や対人関係で不都合が起きた場合、責任追及という名目で、醜く、大人とは思えない責任のなすりつけあいが起こる。 クソAさんはCさんに対し、「Bが悪口をいえといったんだ!俺は悪くない」まあブラック企業に勤めていれば痛いほど耳にするセリフである。ブラック企業在中の思考停止した風習大好き媚売りブラッカーは真に受けるだろう。しかし!目を醒ませ!我らは誇り高き(笑)ブラッカー!平気で嘘をつき足の引っ張り合い大好き民族である。 Bさんは実際は悪口の命令はしていないのである。Aさんはこういっためんどくさい状況を避けるため、悪口を言う際は特定されないように、本人に直接ではなく、聞こえるか聞こえないか際どい距離感と内容で攻撃する。悪口を言われたCさん本人がその事に気づいて指摘すると、Cさんは精神異常者認定の名誉をいただき会社から退場できる。おめでとう!今後の人生終わったね!

国内経済

社畜は、自社製品、および親会社、系列会社、関連会社の製品の購入が強く勧められる。「社販」や「社割」と呼ばれる、これらの製品を(自称)格安にて、やはり息のかかった店舗やルートから購入する制度もあるが、電化製品においては、カメラ屋や大規模量販店で購入したほうが、より安価に購入できるのが実態である。自動車業界では、よりエゲツない差別が存在し、自社製品以外を購入した場合は、燃料代など通勤費の補助が全くなくなったり、故意に不便な場所にある駐車場の利用を強制されるなどの問題が報告されている。変わったところでは、御用組合による、年末年始向けの新巻鮭やボンレスハム、数の子などの斡旋販売が行われることもある。これらは、上への付け届けとして機能しているようだ。

社畜は、会社主義人民共和国の国債である「自社株」の購入が義務付けられて推奨されている(ストックオプション)。自社株は、証券会社を通じて単位株を取引するより安価に購入でき、積み立て制度もあるが、株価が上がっても売れない、株主としての権利を事実上行使できない(株主総会においては「賛成」「異議なし」「議事進行」しか言えず、みんな一緒に拍手するという行為しか許されていない)、配当金はすずめの涙、会社が倒産すれば全て紙くず、と多くの問題を抱えている。なお、購入しないと、責任感が無いとして、リストラや虐めの対象になりやすくなる。

国内文化 国外へのインターネット、メールなどの利用は、基本的に全て監視、検閲されており、日本国憲法に於いて謳われている「通信の秘密」は事実上存在しない。これは、「メールなどの情報もまた会社の資産である」という判例に基づいて正当化されたものである。

また、入社時点において、購読すべき新聞を(推奨と称して事実上)指定されることもあり、国民が外界から情報を得る手段は著しく制限されている。さらにカメラ、ボイスレコーダー等の持ち込みも、制限ないし禁止されているため、外界から国内事情を知るには、伝聞に頼るしかなく、国内でのセクハラ、パワハラ、横領、不倫等の醜聞は、大部分が表沙汰になることなく、国内で闇に葬り去られていることであろう。

このような、江戸時代の鎖国を彷彿とさせるような情報制限により、国内文化としては、酒、野球、ゴルフ、サッカーなどのスポーツ、パチンコ、競馬、競艇、競輪、宝くじ、麻雀などギャンブル、(ワイドショー的)芸能、下ネタ、社内の噂話(特に人事、給与、処遇、査定、社内恋愛、不倫リストラなど)と非常に限られた分野に於いてのみ、暑苦しいまでに濃厚だが、活き活きとしたコミュニケーションが行われ、「社内の円滑化(笑)」が図られている。

とりわけスポーツは、野球の愛好者が多く、応援するチームにより社内に派閥が出来るほどである。この派閥が異なると、これまた、社内での身分や立場を脅かすこととなるため、細心の注意が必要である。なお、派閥への加入は強制であり、たとえ野球に興味がなくともいずれかの派閥に属さねばならず、加入しない者には有形無形の懲罰が半ば永続的に加えられる。かつてはゴルフが盛んであり、身分が上の者や顧客より良いアイテムを持たない、良い成績でゲームを終えないなど暗黙のルール、文化が存在したが、近年、若者の貧困化により、カネのかかるスポーツとして廃れてしまった。

かつて、「メセナ」なる、音楽、絵画、彫刻など、芸術部門に大金を投じる酔狂な会社もあったのだが、支配者層のオナニー以上の成果を得ることはなかった。

国外へのアピール

会社主義人民共和国の対外的アピールは、「日本のもの作り文化」、「最先端の技術」など華々しい謳い文句が並ぶが、実態としては、劣悪な環境での労働搾取の為せる技であり、そんなものに質などを期待するほうが間違っているといえよう。

「社員はモラルが高い、遵法意識がある」というプロパガンダも行われているが、中国人留学生を時給400円でコキ使い、労働基準法が空気そのものであり、それに抗議するどころか、被害者に「イヤなら祖国に帰れ」「イヤなら転職しろ」「イヤならrt」と、違法行為の正当化に加担している社員たちのどこがモラルが高いのだろうか?

「社内では性犯罪が少なく、安全だ」とのたまっているが、共和国での性犯罪は「見知らぬ人間が、見知らぬ他人に対して犯罪を行った」場合のみをカウントしているのに対し、他の先進国では夫婦間の同意なき行為や、からへの加害行為(社内では逆レイプと呼称)も性犯罪としてカウントしているので、実態より少なく見えているだけである。 自殺数も同様に、「家内が自殺したことが会社や世間に知れたら、貴方を含む家族に不利益がある」と説得され、心発作や心不全として処理されるため、実態よりもずっと少なくカウント(正しくカウントすると年9万人が自殺している)されている。

会社によっては、技能五輪で入賞したなどと喧伝しているところもあるが、実際は五輪専用選手をショーウィンドウ用に用意しているだけである。五輪専用選手もまた、五輪のためだけに日々訓練して過ごし、転職などで潰しの効くスキルを身につけることが出来ないという問題もある。

かつて、社会主義国家では、オリンピック選手の質が高く、優秀であるとされたが、実態は国家ぐるみでのドーピング野放し状態であったことは良く知られるところであろう。選手もまた、訳がわからないままに、コーチと称する者からホルモン剤などを投与され、心身に重大な後遺症を残したという悲惨な事例も多い。

対外的イメージのために国民を犠牲にしても良いという思想は、そのまま共通と断言しても良いだろう。

国民健康

国民の健康状態は劣悪で、特に精神疾患の比率が高い。統計に出てこない水面下の事情を考慮すると、実態は更に酷いといわれている。このような事情がつまびらかにされてしまうと、国家の安定、体制維持に悪影響が出るため、適当にあしらわれて闇に葬り去られているケースが圧倒的に多い。

会社主義人民共和国においては、「有給休暇」なるものが設定されているが実質取得できない。このようなものを取得すると、様々な要因により、国内での自らの身分を脅かすことになるためである。

近年、長時間労働(による残業代増加)を抑制するべく、ホワイトカラーエグゼンプションの導入が検討されているが、元々残業代込みで、ようやく人並みの生活が出来る程度に基本給を低く抑えている企業もあり、本来は違法行為である(が会社は激しく推奨している)サービス残業の削減、メンタルヘルスの改善には程遠いのが実情である。

精神疾患製造工場

精神疾患を患っている、あるいは病歴があると、再就職、就業が著しく困難になる。会社側は「精神疾患の無い人が欲しい」と言うためである。一見ご尤もであるが、よくよく主張を聞くと、「会社で働かせたら精神疾患を発症(あるいは再発)してしまい、離脱した」というのである。冷静に追いかけて見れば、何のことはない、会社が「精神疾患製造工場」なのである。

近年、精神疾患に罹患する者が増加し、自立支援法成立により、精神疾患の自己負担比率が0.5割から1割に倍増しても、会社は知らん顔である。社会福祉財政圧迫の一因であるが、罹患させられた者には責任が無いことは、改めて言うまでもない。

恐らく儲かっているのは製薬会社各社であるが、ブラック企業との間で精神疾患製造数の裏契約を締結し、ブラック企業はキックバックを受け取っているに違いない。

"シャロウシ"の果たす重要な役割

この国の「シャロウシ」と呼ばれる職業は人民共和国の秩序を維持するために非常に大事な役割を背負っている。 それは、会社にとって都合の悪い人材を合法的に精神疾患に追い込み社会的抹殺に追い込む(参考:精神疾患製造工場)事である。 シャロウシの持っておくべきスキルは以下の通り。

社員を鬱病に罹患させる方法

ストレスチェックから元鬱病患者を発見、退職に追い込む方法

鬱病患者を告知義務違反で懲戒免職処分にする方法

職場に深刻なモラルハザードを引き起こす方法

だが、シャロウシの素質として大事なのは、シャロウシ受け持ちの会社で↑の提案を実行するように追い込み、誰かが精神疾患に追い込まれたり自殺したりすることを楽しむ感性を持ち、それを正当化できるサイコパスのような「凄腕な」素養である。

ブラック化

一部、創業者や経営者を神格化している国家に見られる傾向であるが、それらによる国家の私物化の結果、社畜は「働いても報われない」という問題が起きる。過労死、メンヘルなど幾多の問題を抱えるが、総務部なる「国家特別警察」の手で闇に葬り去られるケースが多い。

内部統制に関する問題

正常に機能している内部統制は、承認(Authorization)、記録(Record keeping)、保管(Custody)部門が互いに独立、かつ平等な立場で、互いを監視、牽制し合う(separation/segregation of duties)ことで成り立っている。財務、購買部門はもとより、人事、総務、営業、研究開発などにおいても適用されるべき考え方だが、承認、記録、保管の独立が保証されていない企業体においては、「内部統制上の不備」として監査報告書に記載され、対外的な信用を損なうことがある。

ブラック化した企業では、ほぼ例外なく、承認、記録、保管の分離独立が出来ていない。例えば、経営陣や管理職による横領事件は、非常に分かりやすい事例であるし、彼らの報酬が不明確、かつ異常に高額であることも問題の根底は同様であろう。

また、人材の毀損という観点から見ると、「総務部人事課教育係」などという構造の組織では、教育係や人事課で不正や問題があっても、総務部で握りつぶされてしまうことが考えられる。パワハラを教育、指導、愛のムチと称し、被害者を追い詰めて潰し、休職、退職させるなどは、その最たるものであろう。

現在、国際規格USOならぬISOにおいて、内部統制を評価、認証する基準を作成中であり、遠からず認証取得要求と共に、組織構造にメスが入るものと思われる。

日本(ブラック)会社主義人民共和国連邦

日本(ブラック)会社主義人民共和国連邦(以下本邦)においては、都道府県という住所による行政区分と、所属する会社主義人民共和国(以下共和国)による二重管理状態である。

入国以前について

どの会社主義人民共和国民になるかは、学歴で決まる。事実上「人生の一発勝負」であり、再起のチャンスなど皆無である。なお、体育会系と呼ばれる属性を持つ者は、優れた社畜になる素質があるとされ、社畜市場では高く評価されるものの、必ずしも高値で取引されるとは限らない。

学校教育/善悪で動くロボットの生産

学校では、個性や人権は軽視され、社会を構成する統一規格の部品として成形される。規格外品はいじめ、生活指導等の選別工程で排除される。規格外とされた者には、「空気解読障害」「コミュ障コミュニケーション障害)」「アスペ」というレッテルを貼られることが多い。

ここで教育されることは、兼ね「(善悪のレッテルが貼られた)情報」であり、知識を利用し(人類が存在する限り永遠に発生し続ける)社会問題を解決する技法を学ぶ場所ではない。 故に、人民共和国の「教育」を真に受けると、善悪でしかものを見ず、「常識」を盾に残虐な行為を行うようになる。

それ以前の教育では、結果として、学生運動や極左暴力集団、校内暴力などを生み出してしまったという「反省」に基づき、強権的抑圧手法に転じたのである。一部には、社会に出ることなく、最終処分場に送り込まれ、悲惨な最期を遂げる者たちもいる。

現在では、経営者、管理職クラス(主に「団塊世代」、「バブル世代」)は、「転換点」以前の教育を受けており、「ゆとり」「ロスジェネ」は転換後の教育を受けている、と概ね分類出来る。世代による分類は、教師と生徒の間についてもまた言えることである。

教育方針の転換が、時を経て、雇用、就職その他社会問題に、世代間対立等の暗い影を落としていると言える。

共和国における「善悪」の定義 善悪(善=正しい=全肯定=正義→共和国における「常識」)のみを基準として、価値観を形成すると以下の様になる

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実に簡単である。

(前提)人民共和国は民主主義であり、民主主義は歴史上存在するどの政治形態よりも正しい。

(定義)人民共和国では、その場にいるほとんどの人間が共有して持っている価値観のことを「常識」と呼称する。

人民共和国の「学校」では価値判断①~価値判断④を常識として教え込まれる。まるでプログラマーがプログラムを組むように。

応用編その①~コミュ障の排除は社会的正義~

(事実)障害者は、少数派である。

(医学的事実)発達障害は、先天性の障害である。

応用編その②~名誉健常者/キラキラ差別 (定義)人民共和国に於いて、努力することは善である。

(建前)人民共和国では、努力した人間を受け入れる下地・救済措置がある。


応用編その③~生活保護糾弾は社会的正義~

(事実)人民共和国における多くの人間、つまり「多数派」は過労死自殺に日々接しながら労働することで生活を営んでいる。

(事実)人民共和国には、労働をしないことで生活を営む人間がいる。(いわゆる生活保護者)

このようにして、人民共和国では生活保護に対するスティグマが生成され、多くの人間生活保護を受けること無く自殺している。 「生活保護者は悪」というコンセンサスがある以上、自殺者の増加は人民共和国内では問題になることは、ない。

95%の普通と、5%の負け組で成り立つ差別システム

日本ブラック会社主義人民共和国が目指しているのは、95%の普通の人間と、5%の負け組で構成される集団である。

「負け組のようにはなりたくない」
    ブラック企業 について、ある人民X

95%の普通の人間がそう願うことによって、この比率が達成できる。共和国の差別システムの狡猾なところは、いちおうの救済措置が用意されている点である。

「大企業に入社し、なおかつ役員となり高給を手にすることができれば、負け組から抜け出せる。」

だが、もともと能力が低く、環境面でも不利(負け組とされる人間の多くは、 障害者や生活困窮家庭である)である上、共和国のような劣悪な環境では、その条件を満たすのは難しすぎる。 ほとんどの「負け組」は、救済措置すら掴めない負い目から、差別を受け入れてしまう。

では人民共和国の基準で行けば「淘汰されるべき」5%の負け組が消滅したら、95%の普通の人間はどのような行動を取るのだろうか?

答えは極めて簡単で、95%の人間の中から5%の負け組を作り出すのである。

現代では「空気解読障害」「コミュ障コミュニケーション障害)」「アスペ」と呼ばれる人民が 日本ブラック会社主義人民共和国における「負け組」に認定されている。

では、彼らが共和国から消滅したら、次は誰が「負け組」に認定されるのだろうか?

「次はお前の番だ」
    ~ 自分は関係ないと思っている人民 について、ぼっさん

なお、共和国が帝国であった頃から、植民地と呼ばれた地域にこの分割統治法が用いられてきた。 この際に使われた救済措置は、「(日本ブラック会社主義人民帝国が一方的に定義した)『能力』があれば名前を変えること無く上級の帝国軍人となることが許される」である。 具体的には洪 思翊、白善 燁といったごく一部の優秀な人間がこの「救済措置」に救われたが、ほとんどの人間は当時の人民ですら就きたがらなかった職業(鉱夫、タコ部屋など)に従事させられ、劣悪な労働環境故に多数の死者を出した。

就活(就社活動)

「就活を通して学生たちの心は死んでゆき、内定を得ることで社畜として蘇っていたのだ…!!」
    ブラック企業 について、就活生A

近年、入国困難な学生、新卒が増えるにつれ、「就活商法」なる新たな商売が誕生し、履歴書の書き方や面接での答え方から、果ては男性でありながら、女性並にメイクを施すようなサービスまで活況を呈している。

一連の様々な活動の中で特筆すべきは、「自己分析」であろう。これは、本来、自分の得手不得手を心得るため行うものであるが、現在では、「いかに会社様のお気に召す自分を演出するか」が目的になってしまっている。つまり、会社様のご機嫌を取るため、自分を殺さなければならないこともある。

かつての社会主義国家や極左暴力集団、カルト宗教では、「自己否定」という手法が取られた。これは、洗脳の手法としても知られるものである。恐怖感、特に自己の存在や価値を否定され(延いては生存出来る出来ないの問題まで追い詰められ)続け、自我を失い、あるいは相当弱体化した状態で、「みんなやってるから」と、本来なら良心で歯止めが掛かるべき行為まで、何の罪悪感もためらいもなく行うようになってしまう。

現在、会社の中で、管理職、経営者と呼ばれる年代(団塊世代)には、かつて学生運動、左翼的運動に参加した経験者が相当数存在することも、記しておかねばなるまい。

内定辞退の恐怖

現代日本において、新卒者が内定を辞退することは即ち表社会で生きることをやめることを意味する。学校では、その恐怖が常に煽られる。アルバイト禁止令を敷いて1日8時間労働が護られている企業への就職を促す学校より、アルバイトを積極的に公認し、「授業を受けていれば、放課後は遊んで大丈夫と思うなよ」と生徒を脅す学校の方が、その恐怖心をより煽るという。その恐怖をマスコミやテレビドラマを通して極限まで煽るのはブラック企業の利にかなう営為である。内定から正式な初出勤までの間に、学生運動的な反抗心はかくて沈静化していく。

ブラック企業が協賛してつくられるテレビドラマでは、都合の良い悪役として就職に失敗した人間が「最初から就職しようともしなかった輩」として漏れなく登場する。世の中にはブラック企業しかいないと過剰防衛している彼らはしかし、ブラック企業式に働かせると、客観的にみて抵抗が許される場合でも、「自分の居場所」を与えてくれたとブラック企業に感激し、たちまちにして誰よりも労働することに喜びを覚え、会社に絶対の忠誠を誓う展開が最初から約束されている。彼らは穏健な企業で働く労働者にとっても恐怖である。

新人研修

学校を出てすぐに就職しても、学校はまだまだ激甘とばかりに社会人としての最大の入り口となる新人研修では、学生時代の出来事をすべて否定的に総括し、全行動を会社の利益に奉仕させるための自己否定研修が行われる。無意味に軍隊式で早起きダッシュから始まる研修の場では、「学生気分の払拭の名の下で、学歴を馬鹿にしてやまない人事担当官が主導して、会社の経営理念や社長の著作物を丸暗記させて暗唱させる」という受験勉強を超す詰め込み教育が行われる。経営陣がまるで実践できていない礼儀作法を強要するのも定番だ。

顧客でなく会社を本当の忠誠相手として、「ありがとうございました」と一日中叫ばせる研修も珍しくない。その研修を受けると、どんなに親切だった人間でも、お金のためにならない善意を無償で行わなくなる人格上の変化が現れる。これまで学校で賞賛されてきた無料の善意の無価値さと稼ぐことへの絶対優越を認識させることが、最大の目的となっている。

そんな研修で自己否定を繰り返させた場合、精神的に強迫されて鬱になって引きこもり的な症状が出るケースがある。しかし、会社にとってはそれも想定の範囲内で、すかさず引きこもり支援NPOのごとく親切に手を差し出し、暗室から明るい場所に引き出して抱き締めてやることで、永遠の社畜としてその新人を酷使できる人格へと生まれ変わらせることができる。そんな研修を終えて、休まず働く彼らは休んでいた過去を持つ本物よりも遥かに恵まれない存在である。

ちなみに、支援NPOがやっていることも同じようなものである。その対価は誰にでもマニュアル通りに与えられる感謝の言葉一つと缶ジュース1本程度の超低賃金にすぎない。それでも外に出て、過労で倒れても「誰からも求められない、やることがないのがないのが一番怖い」(じゃあ労働以外のことやれよ。お前これまでそうだっただろ)とか言って働くのをやめないのは、休みを求める非ブラック企業の労働者からみてはっきり言って迷惑行為なので、資本家の犬となった彼らは働くことで更に疎んじられる。

脱社について

「我ながら上手く逃げたものだと思う。あのまま残っていたらどうなってたか…。」
    ブラック企業 について、リストラされたおっさん

近年、あまりに劣悪な境遇に置かれている会社主義人民共和国から、脱出を考えている者が多い。しかし、現状の日本の社会では、新卒至上主義、SEの定年は35歳等、雇用があまりに硬直しているため、動くに動けないのが現実である。また、次もブラックではないかという恐怖感もあり、なおさら現状維持にとどまってしまう。

人民の流動化は、体制維持に好ましくないということで、日本連邦と、会社主義人民共和国の利害が一致しているため、江戸時代に農民を土地やその身分に半永久的に縛り付けたような、あるいは、かつて全体主義的な共和国(笑)が住民の移動、旅行を制限していたような施策が、相変わらず水面下で横行している。

各会社主義人民共和国に於いては、様々な面で、固有の「文化」が「発達」し過ぎており、その「文化」にどっぷり漬かってしまうと、他国での生活がままならなくなってしまう。特に、生活の糧を得るための仕事面に於いて顕著な傾向である。これにより、人財の流動化を阻害し、腐臭を放つ人罪へと変化させるのに、まことに具合の良い環境が維持温存されている。

一部のブラック企業の中には、それでもなお耐え切れずに脱出する者が少なくない場合もある。このような企業における同僚同士の関係は、交差点でそれぞれの目的地に移動する者同士がたまたま居合わせている状況に似ていることから、このようなブラック企業は特に交差点企業と呼ばれる。また非正規雇用3年入替制を採用している企業を指す場合もある。

ブラック企業を育む日本連邦の文化

みんなで不幸になろう症候群

海外ニート氏により発見された、「社会現象の原因が構造ではなく人にあるとすることで、何も解決していないのに何故か幸福感と達成感を覚えてしまう」病気のこと。

症状としては、社内構造がおかしいのではないかと訴える人間に対して「自己責任」「これだからゆとりは」「負け犬」などとレッテルを貼ることにより、自らの地位を相対的に上げることより幸福感を覚えるといった発作が起きる。 このことによって、今ある問題が何も解決されていないのに、レッテルを貼っている大多数の人間の中では「解決されていること」となってしまう(達成感ゆえに問題にすらならない)ので、問題がより潜在化、深刻化してしまう。 なお、日本人の大部分はこの病気に感染しており、「ブラック企業」「過労死」「労働基準法違反の横行」といった、彼ら自身が問題を共有し、解決しなければならないことを放置し、「これだからゆとrt」「負け組」と罵倒しあっている。なお、この病気は「空気」感染で拡がっていき、少しでもレッテルを貼られている側を擁護しようものなら「空気が読めない」と非難(笑)を受ける。

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仕舞いには「みんな死ぬしかない」などと被害妄想ないし集団ヒステリーを爆発させる。とんだ迷惑である。

盲目的なマゾヒズムの共有

共和国で働く際には自分が属する集団に対して、「痛み」を共有していることを表明しなくてはならない。 たとえば有給休暇は取らない、病気で苦しんでいるところを十分に同僚に見せてからでないと休めない、公的に保障された病気休暇は使わないといった表現が必要となる。

また仕事に関して言えば、残業はもちろん、サービス残業と称する無償奉仕を行うことが大切である(互いに足を引っ張り合っているのではないかという疑問は持ってはいけない)。 このサ—ビス残業は、形を変えていろいろな形態として存在し、思いやり残業、勉強会、研究会、持ち帰り残業、上司との一杯飲み屋へのつきあい、休日ゴルフ、課内旅行、野球大会、運動会、引っ越しの手伝い、結婚式、葬式への列席といった、いかに自分の時間を犠牲にして、組織に貢献しているかを示す姿勢を示さなければならない。

以上のような「マゾヒズム」を表明することで、初めて「メンバー」として認められるのである。

盲目的処女信仰

日本企業文化における決定的問題として、処女至上主義が挙げられる。恋愛・結婚市場において、巨乳美処女が珍重されるがごとく、各企業は青田刈りに躍起になる一方、経験豊富な者、年齢が逝ってる者を、「ちょ中古www」などと蔑む傾向がある。

無知から来るメンヘル差別

他者に対する攻撃性、痛みを理解出来ない人格障害者(いじめの加害者であった者が多い)が、「強い者」「良い者」として、評価、優遇される一方、本来心の優しい者などが、「弱い者」「負け組」とされ、会社内で潰され、精神疾患にかかる事例が急増している。

加害者側は、当然、自分達の所業であることを隠蔽したいため、罹患した者を「頭がおかしい」「異常者」「何しでかすか分からない」と喧伝、差別することにより、自分達の不都合に、いわば「臭いモノに蓋」している状態である。

この試みは、ある程度「成功」してきたが、近年の自殺者数はじめ、精神疾患の罹患者の急増により、社会不安や生産性の低下など、社会経済に悪影響を及ぼすに至った。

今後の社会安定、経済改善のため、メンタルヘルスの側面にもまた、鋭いメスが入ることになるであろう。

「やりがい」という報酬

「やりがい」を重視させて働らかせることで、残業代も出ない、土日もろくに休めないような状況でも自分の能力をフルに使って「いい仕事」をさせる。「やりがい」という報酬を用意すれば、安い給料で、残業代もろくに払うことなく、とてつもない労働力を得ることができる。 「やりがい」をエサにした近年の新しい搾取を行っているという現状を、社畜が気が付くようなことがあってはならない。絶対に。

「意識高い系(笑)」という病

「意識が高い」と言われると、上の覚えが目出度くなり、出世その他に有利となる。

しかし、当人は「意識高い」を気取っていても、本当に意識の高い人、出来る人を貶めたり、陥れたり、成果物を奪ったり、掠め取ったりするので、そういうところで本性、根性の卑しさがバレてしまうのが悲しいところである。

日本連邦最大の宗教「労道」

「我々が労道を終わらせなければ、労道が我々を滅ぼすだろう。(Japanese must put an end to ROUDO, or ROUDO will put an end to Japanese.)」
    ブラック企業 について、John.F.Kennedy

「発展する気もないのに労道と残業に突入するのは致命的である。(It is fatal to enter ROUDO and ZANGYO without the any development.)」
    ブラック企業 について、Douglas MacArthur

'※ROUDOは本来、workまたはlaborと訳すべきだが、日本ブラック会社主義人民共和国では本来の英語とは異なる意味で用いられているので、ローマ字読みで記述されている。
ZANGYOも同様に、残業代も出ず、他の日に休みを移すことさえもしないので、諸外国でのOvertimeとは異なる意味である。
外国人に説明するには、以下のように言えば良いとされている。
ZANGYO:Overtime without payment(代価無き残業)
ROUDO:death march with hopeless(希望なきデスマーチ)

救世主願望

日本ブラック会社主義人民共和国の会社では、しばしば「なぜ我が社には優秀な人材が来ないのか弊社には人を見る目がありませんと言っているようなもの」「最近の若者はずっと昔から言われ続けていることですが何か」といった、極めて身勝手な主張が見られる。 また、不満を表明しようものならば、「自分を変えろ」「それ以上の力を持って社会を変えろ」と妄言を言われるのがオチである。

ほんのすこしだけ想像力を働かせてみよう。仮に「社会を変えうる」優秀な人材がいたとしても、果たしてその人物が、日本ブラック会社主義人民共和国のような劣悪な環境の国で働きたいと思うだろうか?

それこそ「[[自分]を変えて」他のに脱出してしまうのがオチである(「みんなで不幸になろう症候群」を発見した海外ニート氏がいい例である)。 仮に社会を変えうるような力を持っていたとしても、その人物が社会制度そのものを変えうる立場になれるのは、壮年期であることは想像に難くない。 自らの人生をほとんど棒に振るような真似をしてまで、「社会を変えたい」と思う人間など普通はいない。社会を変える努力をするよりも、環境を変える努力をするほうがずっと易しく、現実的なのだから。

かくして、日本ブラック会社主義人民共和国から、優秀な人材が他国に流出してしまった。

「なぜ我が社には優秀な人材が来ないのか」という問にはこう返しても構わないだろう。

いつか弊社の机の引出しの中からドラえもんが現れて、助けてくれるといいですね(笑)

つまり「いつかドラえもんのような救世主が現れてくれる」と思っているのび太と同じような発想しかできず、自分たちで対策を考えるという発想が根本的に抜け落ちているのである。

ブラック企業と社会主義思想

ブラック企業は資本主義体制の正当性を脅かす癌細胞である。ならば、共産主義者にとって格好の革命材料となるはずだが、現実にはそうなっていない。この項目でさえ社会主義体制への憎悪が綴られている。

それは何より現実の体制が生み出した強制労働収容所のせいである。ブラック企業の病理を体現するような場所が、プロレタリアの天国を自称するはずの社会主義諸国に国営企業として実在したのだ。ブラック企業は社会主義国家をも侵蝕する。

マルクス主義の教条を唱えていた収容所の酷吏たちは共産主義体制が崩壊しても滅びなかった。彼らは一早く最も熱心な市場原理主義者に転向し、資本主義のブラック企業で収容所以上の苛斂誅求を働き、「何だ、資本主義を名目にしたらマルクス主義体制以上の搾取をしても何も文句いわれないじゃなイカ?」とほくそ笑んでいる。口先でマルクスの教条を叫んでいたそんな彼らは、実際は最も共産主義を信じていない「人間」(インガンスレギ)であった。

注釈

関連項目


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Last-modified: 2019-10-28 (月) 22:46:58